運転免許を取得する時、毎回自宅から通う「通学免許」と、教習所近辺で泊まり込みで免許取得を目指す「合宿免許」の2つの方法があります。

　それぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらを選ぶかはあなた自身のライフスタイルや目標によって異なってきます。

　それとなく分かっている通学免許と合宿免許の違いについて、深掘りをしていきます。

通学免許（通い）のメリットは？

　通学免許は、合宿免許に比べて繰り返し運転の練習ができる機会が多く、運転に自信がない方も安心して運転技術を習得できます。

教習所へ毎回通う「通学免許」は、毎日の学校にアルバイト・塾や習い事に部活・サークル活動と大忙しの方でも、空いた時間を使って教習所へ通えます。今の生活スタイルを崩さずに、教習所通いとの両立が図れます。

自宅近くの教習所へ通えば、毎回日々の生活圏で路上教習を行います。そのため、自分の知っている道を通る安心感があります。また、免許取得後に近隣を運転する際に注意しておきたいポイントも、しっかりと学べます。

1日の休みも無く、とにかく最短卒業を目指す合宿免許と異なり、教習日数を十分に確保ができる通学免許では、焦らず確実な運転スキルを身につけることができます。

合宿免許の教習料金が時期により大きく変動し、繁忙期と閑散期で料金差が15万円以上に及ぶ一方で、通学免許は入所時期に関係なく一律料金が設定されます。ハイシーズン（繁忙期）しか入所できない方にとっては、その点有利かもしれません。

通学免許（通い）のデメリットは？

　通学免許は、自分の生活スタイルに合わせて教習が進む点で魅力的ですが、短期卒業を目指す合宿免許より教習ペースがゆっくりに感じられるかもしれません。

合宿免許の様に、短期集中型で教習を受けられないため、免許取得までにある程度の期間を要します。

特に、夏休みや春休み等の繁忙期は技能教習の予約が取りにくくなります。そのため、この時期に入所された場合は閑散期に入所するよりも教習期間が長引く傾向にあります。

教習が長期に及ぶ事もあるため、教習途中で少なからずモチベーションが低下する可能性があります。

合宿免許のメリットは？

　合宿免許は、最低で2週間ほどのまとまった休みが必要ですが、教習スケジュールが固定されその分短期間での免許取得が可能になります。

教習所が予め全期間のスケジュールを組み、合宿生は泊まり込みで短期集中的に教習を受講ができます。これで、短期間での免許取得が可能になります。

合宿免許は、宿泊費・食事代・交通費が含まれるケースが多く、総合的に費用を抑えられている可能性も高いです。また、お得な割引やキャンペーンが出る可能性もあり、さらにお得になります。

教習所は、有名な観光地に近い場所にもあります。入校後は、教習の合間や合宿終了後に、周辺の観光地を訪れる事も可能です。

合宿免許のデメリットは？

合宿免許は、短期間で免許取得できて魅力的に映りますが、メリットばかりだけではありません。デメリットまで理解しておくことも必要不可欠です。

合宿免許は、最低でも2週間程度の期間がかかります。そのため、春休み・夏休み・冬休みと、ある程度まとまった長期休暇を確保しておく必要があります。

自宅を離れ、初めて訪れる場所で生活をするため、ホームシックになる方もいます。また、周りの人とのコミュニケーションが上手くいかず、孤独感を感じる方もいます。

合宿免許は、通学免許に比べて短期間で詰め込み型で教習していきます。教習所に通う期間が短く、通学免許でじっくり運転スキルを学ぶやり方と異なります。但し、法律で定められた教習を全て行い、通学免許と同じカリキュラム・試験に合格しているため、ご心配には及びません。

通学免許が向いている方は？

普段から利用している道路で運転練習ができるため、教習を通じて地元の道路状況に慣れることが可能です。

通学免許は、まとまった連続休みを取るのが難しい方はもちろんですが、自分のペースで教習を進めることができるため、運転をじっくり学びたい方におすすめです。

特に、女性の親御様に多い傾向がありますが、長期間自宅を離れる事を両親が心配される場合も、毎回日帰りで自宅から通う通学免許が適していると言えます。

まとめ

通学免許と合宿免許のどちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルや性格、また優先したい内容によって異なってきます。それぞれのメリットとデメリットを比較してみて、自分に合った方法で運転免許を取得しましょう。